市原｜自家焙煎＆ネルドリップ抽出、姉ヶ崎の隠れた名店「ふぃがろ珈琲、」

今回は市原市姉ヶ崎 潮見通り沿いにあります、自家焙煎＆ネルドリップ抽出が特徴の本格珈琲店『ふぃがろ珈琲、』にお邪魔しました。

外観と店内

お店の前にはオーナーである河島さんの愛車、アルファロメオ スパイダーが停まってます。

潮見通りを通ると、この赤い車が目立つので、目印としても一役買っているのかも。

店内はコーヒーの道具、華やかなカップ＆ソーサーが並び、壁には絵画が飾られています。

ホテルのラウンジのようなジャズピアノが流れていて、とても落ち着きます。

メニュー

珈琲店というだけあって、スペシャルティコーヒーの銘柄が20種近くあります。

コーヒーの他にも紅茶、トースト類、パスタもやっていて喫茶店のメニューに近いと思います。

スマホからだとメニューが見づらいと思いますので、まとめました。

ストレートコーヒー

ホット

アイス

トーストなど

パスタ

コーヒー職人、河島さんのこだわり

オーナーの河島さんは学生時代からコーヒーを飲み始めたそうです。

そしてお仕事を定年退職されて、コーヒーが好きで好きでたまらなくて、この「ふぃがろ珈琲、」をオープンさせました。

若い頃からお店をオープンするまでの間に、多くの喫茶店を回ってコーヒーを飲んできたそうです。

うまいコーヒーを出す店があると聞けば、休みの日にコーヒー1杯だけのために3時間以上もかけて東京の青梅とかまで行ってしまう行動力。

そんな生活をずっと続けて、最終的に行きついたのは現在は惜しまれつつも閉店してしまった”伝説の喫茶店”の一つと称される「大坊珈琲店」。

河島さんは大坊珈琲店で働いたり正式な弟子ではないけれど、何度も何度も通って大坊さんに教えを乞うたそうです。

河島さんは、大坊さんのことを「心の師匠です」とおっしゃっていました。

自家焙煎とネルドリップ抽出

ふぃがろ珈琲、のコーヒー豆は河島さんが毎日必要な分だけを、自家焙煎しています。

左側にある金属の箱が河島さんが毎日握る、手回しの焙煎機。

焙煎した豆はすぐには使わず、数日間 時間を置いてコーヒーを淹れるのに1番最適な状態になっただけをお店に並べているそうです。

もちろん豆の銘柄によって焙煎度合いも変わりますし、焙煎後に置く時間も変わってきます。

そしてふぃがろ珈琲、ではコーヒーの抽出をフランネルという布で抽出するネルドリップ方式で行っています。

豆の種類で多少前後しますがお湯の温度も80℃前半と、一般的なコーヒーを淹れるお湯の温度より少し低めです。

大坊珈琲店も自家焙煎とネルドリップでしたので、河島さんが丁寧にコーヒーを淹れる姿を見ていると、大坊さんへの尊敬と感謝の気持ちがこちらにも伝わってくるようです。

ふぃがろブレンドコーヒー 350円。

僕はこの日、ふぃがろ珈琲、でコーヒーを2杯飲みましたが、2杯目のときもお湯の沸かし直しは味が落ちるから…と、新しいお湯を沸かしていました。

河島さんは自分のことを「修行もしていないただのコーヒー好きな人間」だとおっしゃっていましたが、ここまでこだわっていたらコーヒーがおいしくない訳がありません。

ふぃがろブレンドコーヒーは酸味は抑えめで苦みは感じますが、丁寧なネルドリップ抽出のせいか甘さが苦みを包むような味で、まろやかでおいしかったです。

カップにもこだわり

オーナー河島さんはカップ＆ソーサーにもこだわっています。

先ほどの”ふぃがろブレンド”のカップもそうでしたがふぃがろ珈琲、はカップ＆ソーサーを皇室御用達の日本最高級メーカー、「大倉陶園」のものを多く採用しています。

最近、カップ＆ソーサーに興味を持ち始めた僕にとって、この戸棚はよだれが出る光景です（笑

「お店を始める時に張り切ってたくさん買ってしまったけど、実際こんなに使わなかった（笑」と恥ずかしそうに話す河島さん。

「言っていただければそのカップでコーヒーお淹れしますよ」とさらに河島さん。

ふぃがろ珈琲、に行った際にはお気に入りを見つけて、そのカップにコーヒーを淹れてもらうと、よりコーヒーがおいしく感じると思います♪

まとめ

・市原市姉ヶ崎にある、自家焙煎＆ネルドリップ抽出の本格コーヒーが楽しめる隠れた名店。

・オーナー河島さんは正当なお弟子さんというわけではないが、伝説の喫茶店「大坊珈琲店」の大坊さんをとても尊敬していてインスパイアされている。

・大倉陶園のカップ＆ソーサーが多数あり、見た目にも楽しみながらコーヒーが飲める。

・流行りのカフェのような洒落た雰囲気はほぼ無く、ただただおいしいコーヒーを淹れるやさしいマスターがいる珈琲店。

最後に

コーヒーを淹れる所作や会話から、オーナー河島さんのコーヒーへの愛がすごく伝わってくるお店さんでした。

オーナー河島さんと話をしてみると、若い頃から何十年にも渡ってうまいコーヒーを探究してきた経験からくるコーヒーの知識量がハンパじゃありません。
ですがそれを偉そうにひけらかすこともなく、決して押し付けてくるようなこともありません。

とても腰が低い方で、僕が「おいしい」と感想をいうと少し照れながら嬉しそうに笑顔になる、まさに僕の理想とする”喫茶店のマスター”。

1杯1杯ネルドリップで丁寧にコーヒーを淹れてくれるので、混んでいる時は待つこともありますが、おいしいコーヒーをじっくりと味わってみたい方に是非おすすめします。

店舗詳細