今回は市原市にあるJR八幡宿駅から徒歩2分、心の通うやさしい接客に癒される、40年続く昔ながらの喫茶店テイストな『だいにんぐ喫茶わらく』にお邪魔しました。
外観と店内
レンガ調の落ち着いた外観と、トランプの絵札にいるような貴族がお茶しているイラストがかわいいお店の看板。
道路から見えるメニューボード。
外観とあいまって、生姜焼きとかハンバーグ絶対うまいだろこれ…って思わせてくれます。
店内はシンプルな作りですが、掃除が行き届いていて気持ちよく過ごせます。
手垢で曇っていない鏡、綺麗に手入れされているエアコンを見るだけでわらくはそういう隅々にまで気を使っているのがよくわかります。
感染予防
また僕が初めてお店に入った時も感染予防の消毒液の場所がわからなくてそのまま席に着いたら、「感染予防にご協力お願いします。」と女性のスタッフさんが消毒液をスプレーで僕の手に吹きかけてくれました。(消毒液は入口のすぐ横にありました)
コロナ禍になって1年以上が経過し、入口に消毒液が設置されているだけの形だけになってきているお店も多い中、お客さんからも、お店からも感染者を出さないよう努力している姿が素晴らしいと思いました。
メニュー
わらくのメニューは店名に「だいにんぐ」と入っているだけあって、かなり豊富。
開店から11時までやっているモーニング、他の喫茶店ではあまり見かけない親子煮や雑炊までやっています。
「喫茶」でもあるので、もちろんミックスサンドや厚焼きトーストなどの王道メニューもちゃんとあります。
この喫茶メニューを見て、子供の頃に親に連れて行ってもらった喫茶店のことを思い出したり、懐かしさを感じたのは僕だけでしょうか?(笑
ランチの時間帯は通常メニューにプラスしてランチ限定メニューもあります。
ランチメニューの中でもわらくスペシャルは他のお客さんの半数が注文していたので、かなりの人気メニューだと思います。
料理はすべて手作り
僕はランチメニューから「Aランチ」を注文。
ナポリタンは凝った複雑な味ではないけど、どこか懐かしいストレートなおいしさでフォークが止まらず一気に完食。
コロッケはすりつぶしたじゃがいもにサイコロ状のじゃがいもまで入って、じゃがいも感たっぷり。
一緒に行った妻はハンバーグとエビフライ、両方食べたいというので「わらくスペシャル」を注文。
味見させてもらいましたが、ハンバーグはお肉ぎっしり、この懐かしい味付けのソースと相まってハンバーグだけでお皿のご飯全部いけるレベル。
エビフライも衣が上手に揚がっていて軽く、中のエビも太くてぷりぷり、食べ応えがあります。
そしてサービスでいただいちゃった、厚揚げとふきの煮物。
厚揚げは包丁入れて味をしみやすくしているし、ふきはえぐみ・苦みが一切なく、繊維っぽさも感じさせないタダで貰っては申し訳なくなるほどの一品でした。
食後のホットコーヒーとミニデザート。
ミニデザートは下部分は寒天で、上の黄色いものはなんと卵(かきたま)でした。
卵もほんのり甘くて、寒天と一緒に食べると良いアクセントになります。
それにしてもデザートで かきたまを使うとはすごく斬新でした!
店主秘蔵の美しいカップがたくさんある
わらくはティー(コーヒー)カップもこだわりがあって、英国ビクトリア女王が愛した「ロイヤル・アルバート」や「エインズレイ」など、たくさんのブランドカップがあります。
ロイヤル・アルバートのカップがあったのでお替わりのコーヒーを「それで飲んでみたいです!」と厚かましいお願いしてみたら、快くOKしてもらえて、めちゃくちゃ優雅なひとときを過ごせました。
気になるカップがあったらお願いしてみるといいかも!?
うっとりする美しさのカップで飲むコーヒーはいつもの3倍はおいしい。
新規でも常連でも大切なお客様
今回は「厚揚げとふきの煮物」でしたが、僕が初めてわらくに行った時も「筍の煮物」をサービスしてもらいました。
どうして常連でもない僕にサービスするんですか?とママさんに聞いてみたところ、
「いつもあるわけじゃないけど、あるときはお客様みんなにお出してますから気にしないで召し上がってください(^^)」
というあたたかい言葉をいただきました。
第ニのお母さんのようなママさん
他にも、僕が行った時はお店に来た人の8割ぐらいは常連さんでしたが、ママさんは常連さんのところまで行って仕事の話を聴いたり、ご家族の健康のことを気遣っていました。
この話を聴きに行くタイミングが素晴らしくてお客さんが食べている時には話しかけず、食べ終えた頃に話かけていました。
僕のところにも来てくれて、僕がネットを見て袖ケ浦から来たことを話すと「わざわざ遠くからありがとうございます。若い人が来てくれるとうれしいわ。」と丁寧なお礼をしてくれました。
この40年の間にママさんやマスターはどれだけのお客さんの話を親身に聴いて、癒してあげたり、元気づけたりしてきたのだろうと考えると目頭が熱くなります。
40年と続くお店に新しいお客さんが来ることについて
こういった長く営業しているお店には常連さんが多くついていて、新しいお客さんは必要ないというお店も少なからずあります。
わらくももしかしたら当てはまるのではないかと思い、僕はママさんに質問してみました。
「僕はTwitterを見て来ましたが僕みたいな新しいお客さんがたくさん来たりすると、今までの常連さんが来づらくなってお店の雰囲気が壊れちゃったりしませんか?」
「そんなことないですよ。若いお客さんが増えると嬉しいし、初めての方も常連さんもウチでは大切なお客様の一人ですから(^^)」
ママさん…本当に良い人や…。
40年も営業していたらバブル崩壊、消費税導入(増税)、コロナ禍など数えきれない苦労や大変なことがあったと思いますが、ママさんのこの言葉を聞いてわらくが今でも続けていられる理由が少しだけわかった気がします。
マスターも超良い人
マスターは主に厨房にいてあまりお客さんの方には出てきませんが、調理で忙しい時でも必ず会計しているお客さんに向けて「ありがとうございます」、ドアを出る時にも「ありがとうございます」とお礼の言葉を何度もかけていたのが印象的でした。
忙しいを理由にしないで、お客さんに対して常に感謝の気持ちを忘れない姿勢が本当に素晴らしかったです。
チェックしておきたいポイント
「パフェの日」は公式Twitterで要チェック!
去年の7月からわらくでは毎月最終週の金曜日に「パフェの日」を開催しています。(3月は少し日程がずれたみたいですが)
毎月季節に合わせた色合いでインスタ女子なら放っておけない、かなり”映え”るパフェに仕上がっていますね。
このクオリティのパフェが毎回800円みたいでこれは確実に赤字だと思います(笑
テイクアウトもやってます
雑炊や親子煮などの持ち帰りが難しい料理を除いて、ハンバーグや生姜焼きなどの人気メニューのほとんどは持ち帰り出来るようです。
それにしても手書きのメニューがあたたかみがあって、かわいらしい(笑
駐車場について
駐車場がお店の前に2台ありますが、やや狭いかと思いますので大型車2台とかだとギリギリかもしれません。
それなりに車通りが多い道路に面していることもあって、駐車しづらい場合もあるかもしれません。
そんな時はわらくの左2件隣や裏手の道にコインパーキングがあって、そちらが1時間200円で停められます。
200円余計にかかっても、おすすめ出来る本当に良いお店です。
まとめ
・最近のカフェのような華やかさはないけど、昔ながらの喫茶店の食事と雰囲気が味わえる。
・食事も手作りで手間がかかっていて、とてもおいしい。
・お店の方が”おもてなし精神”にあふれていて、とてもリラックス出来ます。
・大人気の「パフェの日」情報は公式Twitterで要チェック!
僕が新社会人になりたての頃に、こんなあたたかみのある喫茶店が近くにあったらきっと毎日通っていたと思うぐらい素敵なお店さんです♪
店舗詳細
店名 | だいにんぐ喫茶わらく |
住所 | 千葉県市原市八幡1062-3 |
電話 | 0436-43-4247 |
営業時間 | 平日 9:00~19:00 祭日 9:00~17:00 時短営業中は 9:00~17:00まで |
定休日 | 日曜日 |
駐車場 | 店舗前に2台 |
決済方法 | 現金のみ |
お店のサイト |
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